先日、台湾に日本から輸入されたイチゴから基準値を超える農薬が検出され、大量に処分されたというニュースがありました。
このようなニュースを聞くと、
などと疑問に思う人も多いと思います。
今回はこれらの疑問について調べてみました。
日本のいちごは農薬の量が多いの?
日本では普通に食べられているいちごが他の国では基準値を超えていた…ということはこれまでにも度々ありました。
【コラーッ】NHKニュース「日本の農産物は残留農薬が多すぎてEUや台湾には出荷できない。日本販売用と海外輸出用で畑を変える」 https://t.co/GUBWw7aXdL
— 子ども食堂みーやん超級幼獣 🏳️🌈 (@miiyanMan38) May 17, 2019
農産物輸出の壁 #nhk
— とーし🐾 (@t1o4) May 9, 2016
🔴福岡特産のいちご 台湾で思わぬ事態
残留農薬基準
台湾 0.01ppm
日本 2ppm
※日本の残留農薬基準が緩すぎ pic.twitter.com/RqmH8Nb7Xq
では、日本は農薬の基準がゆるくて国民の健康のことを考えてないのか?というと、必ずしもそうとはいえません。
国によって残留農薬の基準値が違う
まず国によって、気候や生息している害虫が違うため、農作物につきやすい害虫も違ってきます。
害虫が違えば、使う農薬の種類も変わってきます。
ある国では農作物を育てるために必要な農薬が、別の国では使わなくてもいい場合があるのです。
その国では使わなくてもいい農薬に、ゆるい基準値を使う必要はないため、厳しい基準値に設定されます。
また、使う必要がある農薬だった場合は、普通よりも大量に毎日食べ続けない限り、健康に被害がおよばない量に基準値は設定されています。
基本的に農薬は「毎日一生涯食べ続けても害を与えない量(ADIという)」未満でしか、作物に使うことを許されていない。そしてそのADIを、人が摂取する可能性がある作物に振り分ける。その結果、「Aという作物に使ってもよいXという農薬の量」が決定される。
出典:https://news.yahoo.co.jp/byline/satotatsuo/20190212-00113594
いちごは残留農薬が多いランキング1位
アメリカの非営利団体EWGが毎年発表している『残留農薬が多い野菜・果物ランキング』によると、7年連続でいちごが1位になってます。
基準値が定められてるとはいえ、世界的に見てもいちごの残留農薬の量が多いのは事実のようです。
いちごの農薬を落とす方法4選
そうは言っても、やっぱりなるべく体に入れる農薬は少なくしたい!という方も多いと思います。
また、妊娠中の方や小さなお子さんがいる方も農薬は気になることと思います。
体内に入る農薬の量が少ないに越したことはありません。
そこで、いちごの農薬を落とす方法・洗い方を4つ紹介したいと思います。
それぞれ洗う手間と、落とせる農薬の量が違ってきますので、お好きな方法を選んでみてください。
●水洗い
一番手軽な流水洗いです。
いちごをザルやボウルに入れ、最低でも30秒水で洗い流します。
2分洗うと70~80%の残留農薬を洗い落とせるそうです。
●重曹で洗う
農薬の多くは酸性なので、アルカリ性の重曹で洗うと中和され、いちごから剥がれやすくなるそうです。
食用の重曹を使用します。
・ボウルに濃度1%の重曹水を作る(水500mlに対して重曹小さじ1)
・そこにいちごを入れて30秒ほど揺らしたりかき混ぜる
・最後にいちごを水で洗う
水だけで洗うよりもしっかりと農薬を落とすことができます。
●酢で洗う
ご家庭にある食用酢を使用します。
・水1リットルに対しお酢10の割合を用意する
・いちごを入れ、15分つけ置く
・軽く水で洗い流す
農薬除去に加え、殺菌効果もあります。
●野菜用の洗剤・ホタテパウダーで洗う
ホタテパウダーは貝殻の成分である水酸化カルシウムの力を利用した天然由来の洗剤です。
・水1リットルに対しホタテパウダー5gの割合を用意する
・いちごを入れ、5~10分つけ置く
・軽く水で洗い流す
最も農薬を除去でき、最も殺菌効果があります。
ちなみにホタテパウダーはワックスも除去でき、他の野菜や果物を洗うのにも便利です。
ホタテパウダーは「ホタテの力」や「ホタテのおくりもの」などの商品名で販売されています。
いちごを洗うときの注意点
ヘタは取らずに洗う
ヘタを取ってしまうと、ヘタの部分から水を吸い、いちご本来の味が変わってしまうのと、洗ってる最中の水に溶け出した農薬がヘタの部分から吸収されてしまうので、ヘタは外さないで洗いましょう。
食べる直前に洗う
いちごは水を吸収しやすく、そのままの状態だと痛みやすくなります。
しばらく食べない場合は、水をよく拭き取ってから保存しましょう。
長時間水につけない
あまり長く水につけていると、いちごのビタミンCが溶け出してしまします。
まとめ
いちごの農薬の基準値についてと、いちごの農薬を落とす方法を見てきました。
普通に食べるぶんには健康に害のない農薬量の基準が定められてるとはいえ、いちごは残留農薬の最も多い果物だというのも事実です。
どれくらい農薬を気にするかは人によって違うと思います。
少しでもいちごの農薬を落としたい場合は最低でも30秒の水洗い、しっかりと落としたい場合はホタテパウダーなどの野菜用洗剤を使用することをオススメします。
そのままでも、スイーツにしても美味しいいちご。これからも安心して食べたいですね!
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